Clobbered Up “Everywhere We Go”





Stylus & Groove LLCについて書いたけれど、アポロスは色んなメンバーがいてかなり流動的だったがその交流は今考えてみると「宝」だなって思う。

昨日トロンボーン奏者の小浜一樹さんとSNSで繋がって電話で当時のことを話した。今日はジャイアント話した。もう胸がいっぱいで泣ける。

謎のアッキーとも連絡が取れたとジャイアンが言っていた。そろそろアポロス再結成か?

その小浜一樹さんはアポロスの後Soul Youth Conventionというバンドでメジャー・デビューをした。ベースはカツオだったんだって!そして、今はソロ活動「Clobbered Up」という名義で頑張っている。

早速デビュー・アルバム「Everywhere We Go」を聴いてみた。
フットボールとサッカーの中にあるカジュアル・カルチャー。その中身を探ってみた。

Introduction:サポーターの叫び声が収録されている。このアルバムのイントロだ。小浜氏のフットボールにかける夢と希望がうかがえる。

Talk To Me:いきなり深いダークなサウンド!スネアの音がキテる!格好いいです。だから僕が昔から言っているように音楽理論や機材に詳しくなくったってセンスでここまで行けちゃうんだって!途中から入ってくるボイスもフットボールに関係あるのか?気になるところ。

Speak Your Mind:90年代初頭アシッドジャズが流行った頃のマッシヴ・アタックとかを想像させる。アブストラクト・ダブ。ピアノのリフが冷たくて心地よい。メインのリフはこれまた湿度が低い。リバーブの使い方が上手だと思う。小浜氏はドラムスの音質(チョイス)に命をかけていると思う。

Disco Tranmere:BPMが早くなる。サポーターの叫びとシンセのリフが交差する。シンセの音色とリフの作り方が上手い。ノイズの使い方も効果的。後半サポーターの叫びとシンセがクロスフェードされラウドに迫る。

So Much Pain:スネアの音が最高!ベースラインもゾクゾクしちゃう。冷たいダークなサウンド。Disco Tranmereと対照的にBPMも遅くて横ノリな…バンドで演奏したら難しそう、リズム取るのが。シンセのピンポン・ディレイが好感触高め。この曲メチャクチャ格好いいよ。


England, My England:問題抜きに格好いい!スネアの音がこれまた脳に響く。女性の語りは何を意味するのか。いや、世界で勝負できるんじゃないかな。ビックリした。この曲のDub-WiseがPVになってyoutubeにあるのでご紹介。Mad Professor vs Massive Attackの「No Protection」みたいだ。


Oldham Law:BPMは早くなる。曲の並べ方にちょっとしたこだわりを感じさせる。アタックの効いたベースが印象的。サイケデリックだ。ドラム・ループのプレイがいい意味でリズム感悪いところがグルーヴを生み出している。MPCによる手打ちか。

Rebels:このイントロのループは癖になる!リズムが入ってきて、またMPCによる手打ちだが、グルーヴ感が半端ない。スネアのゲート・リバーブが気持ちよい。あのさ、渋谷系ってもう一度見直されると思うんだよね。El-Maloの1stとかも名盤だと思うし、90年代初頭って何か音楽シーンにマジックがあったように思う。今みたいにジャンル分けが細かくされていなくて、アシッドハウス聴いてる人もアシッドジャズを聴いたり、縛りがなかった。それが良かった。

Dreamlands:こういう曲作ってみたい。ブリストル辺りの音。黒人と白人の混合バンドサウンド(あ、マッシヴ・アタックか!)ビートは文句ない。シンセの多彩な音色と使い方のセンス、ディレイによる持って行き方が魅力的。これはダブだよ。アポロスの時、ラテンに走らずこういうサウンドにすれば解散もなかったんだろう(苦笑)。

Loaded:トランペットの音(金属的な音)の残響がやばい。スネアは2つレイヤーしてある。この曲は世界で評価されるべきなんじゃないかな。ヘッドフォンでボリューム全開で聴いているけど、とにかく残響(ディレイ)の音がやばい。

In The Land:小浜氏は1小節のループを作るのにとても苦労していると思う。この曲も残響がやばい。かなりキテるね。バンドで演奏したら面白そう。アポロス復活なるか!アッキーを誰か連れて来い!言っとくけど、このオレの作業はチャネリングみたいなものだから。初めて聴いている曲たちに感想を書いてるから(それが楽しいんだけど)、聴く人によっては感想が違うかもです。

Jack:ジャッキーの「Jack」なんじゃね?と勝手に思ったり。アップテンポで女性のボイスとディレイのフィードバックが脳に来るね。結構来る。サンプリングじゃなくてここまでシンセで多彩なことが出来る小浜氏は天才なのでは?と思った。もちろん、天才とは1%の才能と99%の努力だけど。

So Far:このアルバムのラストを飾る曲。にふさわしいインテリジェントを感じるナンバー。スネアの音がピッコロが多かったのが、この曲ではテナーぐらいまでに落ちている。もちろん気持ちよいのだが。Black Dog Productionを彷彿とさせた。ピンポン・ディレイが効いている。

以上、初めての感想。これはぶったまげた。海外で発売されたらもっと評価が上がるのではないか。流通はヴィヴィッドらしい。これを読んで聴きたくなった君たち。ここから買えますよ。ちなみにiTunes等の配信は小浜氏のポリシーの中行われていません。でも、現物を手にしてみると紙ジャケ・ダブルだし、ライナー・ノーツはついてるし、激レア・リイシューのステッカーも付いていて、超お得。この作品は買う価値があると思う。手元に置いといていいと感じるものだ。ぜひ買ってあげてほしい。


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