Best of Guitarist TOP10 解説



Best of Guitarist TOP10 解説



01:Pierre Bensusan:過去にはアルバムのほとんどを持っていたが売ってしまった。彼のバンド時代の音源を含めて、じっくりと体感できるまでに時間が必要だった。なにしろオレ様の苦手なフュージョン的アプローチだし、ギターの鳴りもオベーションに近い。しかし、ケルティック・ギターを弾くと、そのにおいはなく(多少あるのだが・・・)すんなりと耳に入ってくる。初期の音源は、フォークっぽくてその牧歌的な中にピエールの歌がバッチリはまって実に美しい。「Pres de Paris 2」「Musiques」「Intuite」を持っている。それから、ステファン・グロスマンのレーベルから「Live in Concert」と言うDVDも出している。これも見たのだが、サンプリング・ディレイを駆使したジャコパスのようなアプローチをしていて、でもケルティックもやっていて、実際にプレイを「見て」みると、また一味違った感動があった。神だわ。



02:John Renbourn:ジョン・レンボーンはバート・ヤンシュ(この人のギターも好き)、それから歌姫のジャッキー・マクシーとペンタングルと言うバンドでデビューしていて、そっちもかなり好き。その後、ジョン・レンボーン・グループとして(もちろんピンの作品も次々に出している)、中世ヨーロッパのバロックなんかにも挑戦していて、ギターの歴史に足跡を確かに残した人物と言えよう。ちなみに、エリック・クラプトンは、ジョン・レンボーンとバート・ヤンシュを恐れているそうだ。ステファン・グロスマンのレーベルから「Live in Concert」と言うビデオを出していて(ジョン・レンボーン・グループとして)、見るとかなりの感動がある。ジョン・レンボーン以外のメンバーたちの何種類もの楽器をひとりで奏でているところなんかは、このバンド、やばいと思わされる。「Live in America」が入りやすい。「Hermit」と言うアルバムもギター・インストで楽しめる。他にソロとしてのアルバムもLPで沢山持っている。



03:城田じゅんじ:この人は最近知った。オニールのケルティックの譜面をヤフオクで落として、その出品者がおまけで付けてくれたCDの中に城田さんが入っていた。もともとナターシャ・セブンと言うバンドのメンバーらしく(オレ様は知らないが、奥さんは知っていた)、フォーク・ジャンボリー的な感じだったのだろう。また、ピエール同様にバンジョーの名手でもあり、その難しいプレイを簡単っぽく弾いてみせるところが感動的だ。「Si Bheag Si MhorSheebag An Sheemor)」と言うトラッドの名曲をオープンGで弾いている。この曲は、他にピエール・ベンスーザン、ステファン・グロスマンのバージョンがあってそっちもすごく好きだ。これだけ名前があがっているのにTOP10に入れなかったステファン・グロスマンについてはのちほど。



04:Rev.Gary Davis:この人は、現役でやっている全てのギタリストたちに影響を与えているんじゃないかな。黒人の戦前ブルース・マンで、ロバート・ジョンソンらと共に「再発見」された人物。もともとはBlind(盲目)Gary Davisと言う芸名だった。Rev、つまりRevlandとは牧師のことであって、ゲイリー・デイヴィスも牧師になった。それからは、暗いイメージの戦前ブルースを一切歌わず弾かず、ラグタイム・オンリーで活動した。まだキッズの頃のライ・クーダーもゲイリーのライブを見て、弟子入りさせてくれ、と頼み込んだらしい。ステファン・グロスマンが老後のゲイリーの世話をし、ステファンはゲイリーの芸風を身につけた。と言うか、ゲイリーの貢献をうまくパクった。ステファンの「Hotdog」は、ゲイリーの「Cincinati Slow Drag」そのまんまだし、彼の自身のレーベルから出している「Live in Concert」では、ゲイリーの曲を沢山演奏している。パクったと言うと語弊があるかもしれないが、ようするにパクったのだ。だからステファンはTOP10には入らない。ゲイリーのCDは、みなかぶっている曲もあってベスト盤みたいになっている。「Cincinati Slow Drag」や、「Maple Leaf Rag」はむかし毎日8時間ぐらい練習した。また、バンジョーの名手でもある。



05:Dave Evans:ケルティックでも有名な人物で、SSWとしても才能を開花させている。TAB譜が入った「Sad Pig Dance」は難しいの極み。ピエールと同じくDADGADチューニングの名手で、右手の使い方が上手い。映像を見たことがないので、それだけが残念だし、彼の偉業も地味なものに取り扱われてしまっているので、オレ様はあえてこのデイヴを5位にした。「In Words In Between」では、SSWの極みを行っていて、歌姫Adrienneと一緒に歌う「Now Is The Time」はかなりオレ様好み。アシッド・フォーク的でもある(当時の背景からしてみても)。また、「US」と言うコンピ・レコードではIan A AndersonHunt & TurnerWizz Johnsらと共にフォーク・ソングを歌っているのだが、バッキングのギターがハンパないことになっている。この人を知ったエピソードは、西新宿にある「アコースティック・フリーク」と言う電話オンリーの通信販売レコード屋のお勧めであったからだ。このレコード屋は今は存在しないし、ネットで検索してみても引っかからないのでちょっと心配。夜は飲み屋をやっていたそうだ。かなり電話で話し込んだし、付き合いも23年あった。ケルティック系ギタリストの来日公演を盗み撮りしていて、そのカセットテープをダビングしておまけで付けてくれた。



06:Dan Ar Braz:この人は、オレ様が持っているコンピCDIrish Reels,Jigs,Airs and Hornpipes」の中で、もっともクールにかつ湿度の低い(これが大切!)プレイをしている。PCのミュージック・プレイヤーでかけると、名前が全てダンとクレジットされるが、それは間違い。他にはDave EvansDuck Bakerが参加している。このCDともう一枚「Music of Ireland」と言うCD18歳の頃、リンガラ・ポップスと一緒に聴いていて、すごく刺激を受けた。「Music of~」は、ステファン・グロスマンとジョン・レンボーンのコラボもあるし、「Folk Bluse and Beyonds」で有名なDavy Grahamも参加している。デイヴィーは、ジョン・レンボーン、バート・ヤンシュ、ステファン・グロスマンたちより一世代前のギタリストで、彼らに影響を与えた人だ。アコースティック・フリークがおまけで付けてくれたビデオ「Acoustic Roots」、「Nonfix ゲーリック・ヘリテイジ」に出ている。前者のビデオは、バート・ヤンシュのドキュメントで、彼とその周りのシーンの人たちを取材していて、残念ながら字幕はないのだが、雰囲気は伝わってくる。後者は、シャーラタンズとケルティック・ネイティヴを取材した日本のドキュメンタリー番組で、アイルランドの民謡がどのようにホームで特別視されているか、バーや家庭で日常的に歌われ受け継がれてきたかを教えてくれる。話は若干それたが、ダンのギターは超絶テクニックの中にある。特に、「Leaving Brittany,Going to Ireland」と言うメドレーの曲は息を飲む。たぶんDADGADチューニングだと思うのだが、うまくコピーが出来ない。永遠のテーマかも知れない。



07:John Fahey:言わずと知れたキング・オブ・アシッド・フォーク・ギタリスト。もう何十年も前に亡くなったという噂もあるが、現在でも生きているらしい。TAKOMAと言うレーベルを立ち上げ、多くのギタリストをリリースした。そのTAKOMAに弟子入りと同時に入ってきてレコードをビニール袋に入れるバイトをさせられていたのが、次のLeo Kokkeだ。「God Time & Casuality」や、「Fare Forwars Voyagers」が有名な作品。前者は、リンガラからレゲエ、戦前ブルースまでも幅広く再発見して行ったShanachie recordsと言うレーベルからリリースされている。このレーベルは要チェックだ。素晴らしいレーベルだと思う。オレ様は18歳の頃、葉書を送ったら無料で大量のカタログが届いた。今でも大切にしまってある。後者は、自身へのチャレンジだろうか、レコードで持っているのだが、A1曲、B1曲のアコースティック・ギターで自己解釈したラーガ(インド古典音楽)だ。このアルバムは、ビートルズが「サージェント・ペッパーズ」を出した後の影響を受けた感じのアルバムになっている。ジム・オルークにも多大な影響を与えていて、ジムの「Bad Timing」と言うレコードは、このレコードのコンセプトを引き受けた作品になっている。同じくA1曲、B1曲のアコースティック・ギターで自己解釈した作品になっている。個人的にジム・オルークは嫌いではない。ギターも上手いし、シカゴ派だけでは終わらないところなんかは、上手く表現しているなと思う。



08:Leo KokkeJohn Faheyのレーベルでバイトをしながら、彼にギターを教わった12弦ギターの名手。アルバムもかなりパーフェクトな感じで集めていたのだが、SSWとしてはイマイチな感じだったので売ってしまった。今手元にあるのは、ライブ・ビデオ「Home & Away」のみ。18歳の頃奥さんと知り合って、一緒に箱根へ旅行した時に、宿のテレビで偶然見たのがきっかけ。衝撃的だった。フィンガーピッキングにしては、2人で弾いているのでは?と思うぐらい早いし複雑だし、感動した。そしてすぐにオレ様も12弦ギターを買った。Guildのギター。今でも保存してある。カントリー畑で有名な人物らしく、チェット・アトキンスらとのセッションもビデオに入っている。今人気のあるJohn Butlerやエリック・モングレインなんかに影響を与えた人だ。いや、SSW時代の彼の作品の良さが、当時のオレ様には理解できなかったのだと思う。食わず嫌いなところもあるし。あと英語が分かれば歌詞とかも素晴らしいものがあったのでは?と思った。今度また機会があったらアルバムを買ってみよう。 



09:Robbie Basho:この人もキング・オブ・アシッド・フォーク・ギタリスト。アルバムはかなり集めたが、オレ様がコレクションしていた当時のアシッド・フォークのリバイバルはかなり人気があって、いくら金を持っていてもたどり着けなかった。今は4枚ぐらい持っている。John FaheyTAKOMAからリリースしたものが多く、ラーガっぽいことを酔っ払って鼻歌でも歌うかのような歌も入りつつ、ギター的にはゴッド。「Vinus in Cancer」は名盤だと思う。ジャケットもサイケデリックだし、曲調もそれっぽい。アシッド・フォークだ。後にウィリアム・アッカーマンのWindhamHillレーベルから出した「The Art of Steel Guitar 6&12」もクラシックの域に達している。12弦ギターの名手で、バショウは芭蕉から取ったものだ。ベスト盤のCDも持っている。変則チューニングをかなりの数使っていて、それのチャートなんかがジャケットに書いてある。



10:Coste Apetrea:唯一出てきたエレキ・ギタリスト。スウェーデン・70年代のプログレ・バンド、Samla Mammas Mannaのギタリスト。サムラは現在でも活動している。ドラマーはあの吉田達也に代わって。Gregory Allan FizPatrickの「洟垂れ小僧のシンフォニー」と言う変な邦題のアルバムが一番好きだ。グレゴリーの書いた曲をサムラが演奏するといった形式のアルバムで、サーカス音楽から、ディープ・変拍子の嵐、とにかくお勧め。オレ様はこのアルバム、LPで同じの2枚持っていた頃もある。グレゴリーは他にも含めて4枚のLPCDを持っているのだが、どれもハイ・クオリティーだ。70年代の、それもスウェーデンのバンドと言うことで相当気になって買い集めたのだが、ある時プログレの熱は一気に冷めてしまい、オークションへ流れた。他にもMNWSilenceと言う(両方とも同じなのだが)レーベルを追っかけていて、西新宿のゆ~らしあや、その手では日本のパイオニア的存在のG.S.M.と言うレコード屋に行って、こんな若造も相手にしてくれて嬉しかったが、とにかくスウェーデンは集めまくった。ゆあや~らしG.S.M.は自分でヨーロッパに行って買い付けをしてくるので、ある時期は店が閉まっている。G.S.M.はファンジンも出していて、オレ様は5冊ぐらい持っている。貴重な資料だ。プログレは深い。あと、プログレ・マニアは嫌いだ。レコードの出品に対してうるせえからだ。買えるだけありがたいものだと思え!この後、ブラジルのプログレにも手を出した。それらは今オークションに出している。Novas Bianosとかも有名なところだろう。

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